北上・西和賀

UTO新拠点で体制強化 旧黒岩小校舎活用 海外販路拡大目指す【北上】

移転した旧黒岩小校舎で業務に当たる従業員。木のぬくもりのある教室の雰囲気が残されている

 高級カシミヤニット製造・販売のユーティーオー(UTO、本社東京都港区、宇土寿和社長)は今月、北上市黒岩の旧黒岩小学校校舎に岩手工場を移転した。校舎の雰囲気を生かしつつ、工場用途に改修。新拠点で生産体制を強化し、海外への販路拡大を目指す。

 同社は1992年創業。2011年9月に岩手工場を設立し、山梨県から同市に生産拠点を移した。当初は3人の職人でスタートし、現在は従業員12人が仕上げまで一貫して作り上げ、多くのファンを獲得。同市のふるさと納税の返礼品でも高い人気を誇る。

 同市下江釣子の岩手工場ではこれまで最高級の日本製カシミヤ糸を用いて、セーターやマフラー、カーディガンなど年間約7000枚を製造。生産拡大、海外進出へ市内で新たな拠点を探し、市との交渉で23年3月に閉校した旧黒岩小に決定。同社が市と土地、建物の賃貸借契約を結んだ。

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