一関・平泉

塩竃新住職 就任祝い行列 龍澤寺晋山式 中里【一関】

龍澤寺へと向かう行列の途中、沿道からの祝福の声に笑顔で応える塩竃新住職(中央)

 一関市中里字沢田の龍澤寺で27、28の両日、31世塩竃玄徳康隆住職(32)の晋山(しんさん)結制法要が営まれた。本堂に県内外の曹洞宗寺院住職や壇信徒代表らが参列した中、新住職に辞令を伝達する晋山式をはじめ、かわいらしい稚児を含む総勢約150人の行列などを通して就任を盛大に祝った。

 同寺開創400年を記念する大般若祈祷会(きとうえ)や、29世十三回忌と先代30世の七回忌、晋山式の法要を支えた壇信徒への感謝として先祖代々の精霊を供養する壇信徒総供養など関連する法要が2日間にわたり営まれ、大本山總持寺副貫首を兼任する正法寺(奥州市水沢)の盛田正孝住職をはじめとする曹洞宗の多くの寺院から僧侶が参列。

 28日は晋山式に先立ち、中里市民センター前から龍澤寺本堂までの県道一関平泉線約700メートルを行列が練り歩いた。

 華やかな衣装に男子は烏帽子(えぼし)、女子は宝冠をかぶった稚児39人や、壇信徒代表による実行委員会役員らに続き、朱色の傘を差し掛けられた塩竃新住職が僧侶と列を成して進む姿に、沿道に詰め掛けた人たちからは「おめでとうございます」と祝福の声が寄せられた。

 式に先立ち塩竃新住職は「2018年に德文博隆大和尚が遷化して以来、多くの皆さまから多大なご支援を賜り、護持会や地域の皆さまには住職不在とコロナ禍の中、変わらぬお力添えで物心両面から当山をお支えいただいた。正法興隆・寺門繁栄のため弁道精進していく」と感謝を述べた。

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