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砂防事業 集めて学習 岩手河川国道事務所 3施設のカード作成

国土交通省岩手河川国道事務所が作成した「SABOカード」

 盛岡市の国土交通省岩手河川国道事務所は、砂防施設の魅力を発信するカード型広報ペーパー「SABOカード」を作成した。八幡平市と雫石町の3施設、3種類で、楽しんで集めてもらうことで県民らの砂防事業に対する理解や関心を高め、災害への備えを促す。

 作成したカードは、小水無沢第1砂防堰堤(えんてい)(八幡平市)、二双沢砂防堰堤(同市)、シガクラ沢砂防堰堤(雫石町)の3種類。サイズは縦6・3センチ、横8・8センチ。表面に施設の名称と写真、作成時期、裏面には施設の所在地や河川名、規模のほか、砂防堰堤の目的といった基本情報などが記されている。

 このうち小水無沢第1砂防堰堤は、2013年9月の台風18号による大雨で土石流が発生した際、約8500立方メートルの土砂と流木を捕捉し、下流の八幡平市道(パノラマライン)と住宅地への被害を防いだ。

 配布場所は、小水無沢第1砂防堰堤のカードが八幡平市のイーハトーブ火山局、二双沢砂防堰堤のカードが同市の道の駅「にしね」で、シガクラ沢砂防堰堤のカードが雫石町の道の駅「雫石あねっこ」。入手するには災害などに関するアンケートに答える必要があり、得られた情報は今後の砂防事業に役立てられる。同事務所は「災害発生時の避難意識などを高めるきっかけにしてもらいたい」としている。

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