奥州・金ケ崎

野球普及尽力 先人たたえ OB有志が記念碑建立 江刺・米里 鳴瀬クラブ創立100年【奥州】

鳴瀬クラブの創立100年の歩みと先人の功績をたたえた記念碑。除幕式を終えて記念撮影する関係者=奥州市江刺米里字本小路の人首文庫敷地内

 奥州市の軟式野球チーム「鳴瀬クラブ」のOB有志4人は、創立100年記念碑を同市江刺米里字本小路の私設文学資料館・人首文庫の敷地内に建立した。野球の普及のために結成に尽力した郷土の先人をたたえており、関係者は1世紀にわたり脈々と受け継がれてきた同クラブのさらなる飛躍を誓う。

 同クラブは1920(大正9)年、人首文庫の佐伯研二館主(74)の大叔父の佐伯郁郎さん(故人)が中心となって発足した。佐伯館主が所有する資料などによると、郁郎さんが早稲田大在学中、野球部の活躍に心を打たれ、米里にも野球を普及したいとの情熱から結成し、チーム名は郷土を流れる鳴瀬川(人首川)にちなんで名付けられた。

 当時の米里村長ら住民から資金を調達して道具一式をそろえ、人首小学校校庭を練習場所にしたという。米里地区では以後、野球が急速に広まり、小中学生の野球経験者が大人になって同クラブに所属し、チームの戦力向上につながった。

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