一関・平泉

温泉神社を再建 落石で損壊の 須川高原 関係者喜び合う【一関】

CFの寄付金で再建された温泉神社の遷座祭

 一関市厳美町の須川高原温泉(稲垣智雄代表取締役)が管理する温泉神社が再建された。約1年前に積雪に伴う落石で石ほこらと桟橋が激しく損壊し、クラウドファンディング(CF)で集めた寄付金で修復した。6日は現地で遷座祭が行われ、同社役員ら関係者が長年にわたって湯治場を守り続けてきた神社の再建を喜び合った。

 岩手、秋田、宮城3県にまたがる栗駒山(1626メートル)の8合目にある須川温泉は、古くから湯治客や登山客を癒やす湯治場として親しまれ、登山道入り口付近には温泉神社が建立されている。

 しかし、2023年4月に雪が崩れた衝撃で石ほこらや付近の桟橋が倒壊したため、CFの寄付金を再建費用に充てることになった。昨年8~10月に全国に広く協力を呼び掛けたところ、目標金額の100万円を上回る約103万円が約300人から寄せられ、これを活用して昨年9、10月に修復工事が行われた。

 遷座祭には、同社の取締役や施工業者ら合わせて15人が出席。祝詞奏上の後、玉串をささげて再建を祝うとともに、施設の安全を祈願した。

 稲垣代表取締役は「一時はどうなるか心配していたが、全国の皆さんから頂いた浄財で元通りになったことをとてもうれしく思う」と感謝していた。

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