花巻

不足回避へ「番水」 農業用取水調整 豊沢川土改区【花巻】

南幹線用水路へのゲート(左)が閉められた大分水工=2日午前11時30分ごろ

 花巻市の豊沢川土地改良区(久保田泰輝理事長)は2日、農業用水の不足が懸念されることから、用水路の水を北部と南部の田んぼで交替で取水する「番水」を始めた。この冬の少雪と4、5月の少雨で取水源の豊沢ダムの貯水率が30%を切っており、番水により節水することで稲の花が咲く時期に必要な水を確保する。

 同市の北上川以西と北上市飯豊、成田をエリアとする同改良区は、豊沢ダムの水を約4250ヘクタールの水田に供給。2日午前9時現在のダム貯水率は26%で、節水対策を決めた5月27日の33%から落ちており、今後も計画通り取水すると、今月半ばにダムの水は底をつく計算になることから番水を始めた。

 番水は、豊沢ダムの放流量と大幹線用水路への取水量を減らし、用水路を北部と南部に分ける大分水工のゲートを開け閉めして調整する。2日は午前9時から同30分にかけて毎秒5・2トンのダムの放流量を3・9トンにまで下げ、さらに2時間ほどかけて大幹線用水路への取水量を落とし、同11時30分ごろには大分水工の南幹線用水路へのゲートを閉じた。

 6日までと11~15日は北幹線水路のみ通水、7~10日と16~17日は南幹線水路のみ通水。18~20日は全域に通水するが、21日から7月10日までの20日間は全域で断水となる。

 同土改区によると、来月20日ごろで貯水率50%を維持できる水準になれば解除も検討するが、まとまった降雨のない現段階では具体的な見通しはない。

 番水について同市石鳥谷町で米作りをしている大原勝行さん(69)は「出穂する時には水が絶対に必要。必要な時に確保するためにも協力するしかない」と話す。同土改区業務課の高橋憲幸課長は「皆さんには迷惑をおかけするが、対策を理解いただきたい」と節水に協力を呼び掛ける。

momottoメモ

同土改区によると、来月20日ごろで貯水率50%を維持できる水準になれば解除も検討するが、まとまった降雨のない現段階では具体的な見通しはない。

地域の記事をもっと読む

花巻
2024年6月16日付
花巻
2024年6月16日付
花巻
2024年6月16日付
花巻
2024年6月16日付