一関・平泉

9月に「最後の火」 実行委 高齢化で終了決断 萩荘野焼まつり【一関】

第47回ファイナル萩荘野焼まつりの成功を目指し準備日程などを確認する実行委

 一関市萩荘地区で半世紀近く続けられてきた「萩荘野焼(のやき)まつり」は、主催する実行委員の高齢化や、後継者の不在などを理由に今年で最後になることが決まった。今年は第47回ファイナル萩荘野焼まつりと銘打ち、9月7、8の両日に尾花が森公園キャンプ場で予定。関係者は有終の美を飾ろうと準備を進めている。

 萩荘野焼まつりは、同市藤沢町の藤沢野焼祭に参加した同市萩荘地区の有志が中心となって実行委を組織し、同町の陶芸家の協力を得て1978年に初めて開催。地区内外から作品を受け付けて野焼窯で一晩かけて焼き上げ、審査、展示する芸術活動を通じて地域を盛り上げてきた。

 実行委によると、6月22日の会議で終了を決定。実行委員の高齢化で体力的な負担が大きくなったことや、若い後継者の育成が難しかったことなどが理由という。

 今月6日に萩荘市民センター夢創館で開かれた会議には実行委員14人が出席。本番までの日程や、「燃えろ縄文の炎よ!永遠に…」をテーマにしたポスターデザインなどを確認した。

 役員には初回から運営に携わってきた発起人4人が就任。武田和子実行委員長は「最後の火を燃やすことになる。頑張ってやりましょう」とあいさつし、佐藤信一事務局長は「ファイナルらしい内容で閉じたい。特別企画をやってみたい思いもある」と語った。

 実行委はファイナル萩荘野焼まつりへの出品希望者に対し、平日午前9時~午後5時に同センターで粘土(2キロ単位で一般600円、中学生以下500円)を販売している。

 8月3、4、17、18日午前10時~午後4時には野焼作品制作会を同館で開き、陶芸サークル会員が参加者を指導する。民区やグループなどから要請された場合は制作指導員を派遣する。

 問い合わせは同センター=0191(24)2325=か佐藤事務局長=090(3120)8474=、萩荘文化協会会長の石川幹雄さん=090(5833)7637=へ。

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