奥州・金ケ崎

長英の生涯に焦点 主要キャストも発表 市民劇12月上演【奥州】

制作発表後の記念撮影に応じ、ポーズする(左から)渡部さん、高橋さん、鈴木理事長、菊地館長、渡辺会長

 奥州市文化振興財団(鈴木美喜子理事長)の主催で12月に公演が予定されている市民劇の上演作が、水沢三偉人の一人で6月に生誕220年を迎えた蘭学者・高野長英(1804~50年)を主人公とする「長英の夢物語―幕末の蘭学者・高野長英の生涯」に決まった。制作発表が14日、同市水沢佐倉河の市文化会館で行われ、総合プロデューサーの高橋瑛子さん(同市水沢)が「ラストシーンでは長英がいかに無念な思いで生涯を閉じなければならなかったかを観客に訴えたい」と意欲を見せた。

 郷土の先人を顕彰する舞台の第5弾。長英は、鎖国政策への提言をまとめた著作「夢物語」が幕府を批判しているとして投獄されたが、牢屋敷の火災に乗じて脱走し、逃亡の末、追っ手に迫られて最期を迎えた。

 市民劇では医学と蘭学を学んだ長崎・鳴滝塾の塾生時代から、幕府に追われながらも開国を夢見続け、捕らわれの身になった晩年と、没後に開国となって名誉を回復するまでを2幕18場で描く。

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同日は主要キャストも発表され、主演の長英役には同市胆沢の亀井貢さん(51)が決まった。

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