奥州・金ケ崎

被災者と心の交流 水沢南大鐘寿推進委 演芸や会話楽しむ【奥州】

交流行事で近況報告などをしながら歓談する参加者

 奥州市の水沢南大鐘寿推進委員会(村上徳也会長)は17日、東日本大震災の被災者を同市に招いて「つなぐ、つながる心の絆ふる里交流」と題した交流行事を開いた。参加者が防災に関する講話を聴いたり、演芸を楽しんだりしながら互いのつながりを強めた。

 同委員会は、老人クラブの水沢南大鐘寿会や南大鐘町内会などで組織。震災後、芸達者の住民有志による「演芸みなみ寿座」を中心に2014年から沿岸部の仮設住宅に出向き、激励訪問を実施してきた。仮設住宅の閉鎖などを受け、18年からは同市に被災者を招いて支援活動を継続。コロナ禍で数年中止したが、23年に沿岸部を訪問して被災者との交流を再開している。

 今年は大船渡市のNPO法人などが協賛、いきいき岩手支援財団の助成を受けて開催。5年ぶりの奥州市での交流行事は、同市水沢の市総合福祉センターで開かれ、大船渡、陸前高田両市に暮らす21人、震災後に沿岸部から奥州市と金ケ崎町、一関市に移住した14人、主催者16人が参加した。

 興性寺(奥州市江刺)の司東和光住職による供養や法話、同市防災士会の千葉稔会長が能登半島地震の被災地でのボランティア活動の様子を紹介。昼食時間には参加者が久しぶりの再会を喜び、歓談しながら交流を深めた。

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