大船渡線、一関で土砂流出 当面運転見合わせ
前線や湿った暖気の影響による大雨で、県内は26日も被害が相次ぎ、滝沢市内で1世帯が孤立したほか、大船渡市などで停電が発生。鉄道関係では、一関市滝沢地内での土砂流出により、JR大船渡線で当面の間運転を見合わせる。
県の同日午後3時現在のまとめによると、滝沢市鵜飼鬼越で道路の通行止めにより1世帯2人が孤立。市と消防が対応に当たった。
ライフライン関係では、大船渡市三陸町越喜来の約90戸、一関市厳美町の10戸未満で停電が発生し、同日午後4時過ぎまでにいずれも復旧済み。
JR盛岡支社によると、東北、山田、花輪、大船渡、釜石の各線で区間含め運休、遅れが発生した。
このうち大船渡線では、一関市滝沢字水口地内の線路脇でのり面の一部が縦約8メートル、横約10メートルにわたって流出している箇所を確認。一ノ関―気仙沼間の全線で運転を見合わせており、復旧の見込みが立っていない。バスによる代行輸送は行わないとしている。
東北線は宮城県内での河川増水の影響により小牛田―一ノ関間で4本が運休、7本が区間運休した。