一関・平泉

ものづくり 楽しさ体感 一関高専公開講座 ロケット組み立て、発射

完成したロケットの打ち上げ試験。白い煙を上げて上昇する様子に歓声が沸いた

 本物と同じ仕組みで飛ぶロケットの製作・発射体験イベントは28日、一関市萩荘の一関工業高等専門学校で開かれ、参加者が自分で組み立てたロケットを実際に打ち上げ、ものづくりの楽しさを体感した。

 同校が機械・知能系公開講座としてICD~思うは招く ワクワクはすぐそばにある~と共催。県内各地から小学生を中心に幼児から大人まで14人が参加し、宇宙ロケット開発・教育関連事業を行う植松電機(本社北海道赤平市)のモデルロケットα7型製作キットの組み立てに挑戦した。

 ロケットは長さ約40センチあり、紙筒製の本体に真っすぐ飛ぶようにフィンと呼ばれる羽を取り付け、回収用のパラシュートを内部に組み込んでからノーズコーンで上部をふさぐ構造。

 参加者は同校学生らのアドバイスを受けながら組み立て、最後に各自が星やハートマーク、しま模様などを書き込み約1時間で仕上げた。

 完成したロケットは、同校グラウンドに設けた発射台を使い一人ずつ打ち上げ試験を行い、下部に仕込んだ火薬カートリッジに各自が電気信号で点火すると白い煙を上げながら時速200キロの速さで約40メートルの高さまで上昇。全員が見事打ち上げに成功し、中にはパラシュートを開いたロケットを落下地点まで走って待ち構え、うまくキャッチする参加者もいた。

 滝沢市立滝沢南中学校1年の村上堅祐さん(12)は「ロケットを飛ばすためにいろいろな技術が必要だということを知ることができた。一関高専に進学して技術を学びたい」と語った。

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