一関・平泉

国宝「華鬘」全6面公開 平泉・中尊寺 金色堂900年記念企画展

中尊寺宝物館讃衡蔵で始まった「国宝・金銅華鬘全六面展示」。奈良国立博物館から一時里帰りした1面(手前)を含む全6面を公開している

 中尊寺(奥山元照貫首)の金色堂建立900年を記念する夏期企画展「国宝・金銅華鬘(けまん)全六面展示」は1日、平泉町の同寺宝物館讃衡蔵で始まった。金色堂の荘厳具として作られた金銅迦陵頻伽文(がりょうびんがもん)華鬘は普段3面のみ公開しているが、現存する6面を一堂に展示するのは貴重で参拝者の注目を集めている。31日まで。

 華鬘は、生花をひもで連ね、仏像に掛けた花輪が由来。後に銅板などで花をかたどり仏堂を飾る仏具となり、金色堂にはなげしに飾っていたとされる6面が伝わる。普段は讃衡蔵で3面を常設展示しているが、今回は東京や奈良の国立博物館などに寄託しているものも一時里帰りし、全6面がそろった。

momottoメモ

讃衡蔵の参拝時間は午前8時30分~午後5時。入館には金色堂、経蔵、旧覆堂との共通拝観券が必要。

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