最賃50円上げ提示 地方審へ【岩手】
岩手地方最低賃金審議会(会長・丸山仁岩手大教授)は2日、2024年度第3回会合を盛岡市内で開いた。この中で、24年度本県最低賃金(時給)を50円引き上げるとする中央最低賃金審議会が示した改定目安が提示された。目安を踏まえ、地方審は専門部会での集中審議を経て28日に岩手労働局長に改定額を答申する予定だ。
厚生労働相の諮問機関である中央審は、物価上昇が続く中で労働者の生計費や賃上げの流れを中小企業に波及させることなどを重視し、地域ごとの差を設けず全都道府県の最賃を時給で一律50円引き上げる目安をまとめた。適用されれば全国平均で時給は1004円から5%増の1054円となる。
目安通りに引き上げられた場合、本県は現行の893円から943円になる。現行で最も高い東京都とは220円の開きがあり、全国で単独最下位の水準にあることから、地域間格差の是正も議論のポイントとなりそうだ。
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