「チビのおねがい」パネルで 猫の五輪イラストも 胆沢図書館展示【奥州】
奥州市立胆沢図書館(佐藤弘美館長)は、猫に関連する本を集めたコーナー「猫ノ図書館」で、夏のスペシャルイベント「絵本『チビのおねがい』パネル展―パリオリンピック記念カワダクニコ ミニ作品展」を開いている。
この絵本は女優でエッセイストの室井滋さんが文を、画家でイラストレーターのカワダクニコさんが絵を手掛けたもの。「チビのおねがい」はチビという名の猫が死期を悟り、飼い主が寂しがらないようにと、自分に似た猫を探す物語。室井さんが初めて飼った猫をモデルにしているという。
同イベントでは、版元の教育画劇の協力で各ページを拡大したパネル10点、2人によるサイン本などを展示した。
加えてカワダさんが東京五輪開催時にインターネット交流サイト(SNS)で閲覧者にリクエストを募り、猫などを擬人化して描いた五輪競技の直筆イラスト10点余りも紹介している。
猫ノ図書館ねこ館長秘書の渡辺貴子上席主任司書は「カワダさんの絵は細部まで丁寧に描かれているので、拡大したパネルでじっくり楽しんでほしい。今展のためにパリ五輪の新競技ブレイキン(ブレイクダンス)も描き下ろしてもらい、展示に加えた」とPRしている。
展示は9月1日まで。開館時間は午前9時30分~午後7時。月曜・祝日休館。