花巻東 準V 全国高校女子野球 神戸弘陵に惜敗
第28回全国高校女子硬式野球選手権大会(全国高校女子硬式野球連盟主催)は3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝を行い、花巻東は神戸弘陵に0―3で敗れ、準優勝だった。
初の決勝に進んだ花巻東は準決勝で1安打完封した右腕の千葉穂乃果(3年)、史上初となる2年連続の春夏連覇を狙う神戸弘陵は2年生左腕の阿部さくらが先発し、互いに持ち味を発揮して投手戦となった。
試合が動いたのは六回。神戸弘陵が1死二塁から守備の乱れを突いて先制し、なおも適時打でリードを2点に広げた。七回にも1死一、三塁から適時内野安打で追加点を挙げた。
花巻東は先制された直後の六回に先頭の9番照沼涼音(3年)の左前打、3番平尾美空乃(3年)の中前打で2死一、三塁の好機をつくったが、相手の堅守に阻まれ無得点に終わった。
昨年4月に就任した花巻東の沼田尚志監督は「選手たちはよく頑張った。大事な試合で普段通りの力を出してくれて感謝しかない。選手は野球の楽しさを改めて教えてくれた。今回の経験を生かし、また強いチームを育てたい」と語った。
佐々木秋羽主将(3年)は「日本一を目指して頑張ってきたので悔しさはあるが、このメンバーと一緒に自信を持って甲子園でプレーできたので良かった。個性が強く、笑顔のいいチームだった」と話していた。
大会は61チームが出場し、花巻東は予選トーナメントで花咲徳栄(埼玉)に9―2の六回コールド、駒大苫小牧(北海道)に1―0で勝利。決勝トーナメントは1回戦で甲斐清和(山梨)を4―0、準々決勝で埼玉栄を5―3、準決勝で東海大静岡翔洋を8―0で破り、創部5年目にして甲子園球場で行われる決勝に進出したが、日本一にはあと一歩及ばなかった。