花巻東 13日初戦 組み合わせ抽選 有田工―滋賀学園勝者と 第106回全国高校野球選手権大会
第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕、兵庫県西宮市・阪神甲子園球場)の組み合わせ抽選会は4日、大阪市内で開かれた。2年連続12度目の夏の甲子園出場となる本県代表の花巻東は、大会第7日(13日)の2回戦第4試合で、有田工(佐賀)―滋賀学園(滋賀)の勝者との対戦が決まった。【7、9面に関連】
有田工と滋賀学園は初日の開会式直後に顔を合わせる。2年ぶり3度目出場の有田工は、2年生中心の若いチーム。佐賀大会はエース石永煌希(3年)を中心に、5試合で6失点、失策も3と堅守で勝ち上がってきた。打線は機動力を武器に切れ目なく、接戦にも強い。滋賀学園は15年ぶり2度目の出場で、センターラインを中心にこちらも堅守が持ち味。右腕脇本耀士、左腕高橋侠聖(ともに3年)のダブルエースは安定感抜群で、打線も1番多胡大将(3年)を中心に打率3割6分2厘と勝負強い。
春の東北王者の花巻東は、前回大会の強打のイメージを一変させ、機動力と堅守で岩手大会を制した。前回の夏の甲子園を経験したエース小松龍一、左腕葛西陸(ともに3年)ら多彩な投手陣を誇る。打線も1番簗田蒼汰や9番村上太一主将(ともに3年)ら足の速い選手が多く、1年生スラッガーの古城大翔も上り調子だ。
花巻東は岩手大会から間隔が開くことで、調整が鍵を握る。前回は準々決勝で涙をのんでおり、先輩たちの思いを背負って日本一を目指す。
花巻東・村上太一主将 まさか対戦相手が決まらないとは思わなかった。不安はあるが、初戦まで時間もある。走攻守でもう一段階レベルアップできるチャンスだと思い、すべてを強化したい。しっかり準備して「岩手から日本一」のスローガンを自分たちの代で体現できるようにする。