和やかな日常捉える 達下さん 教え子たちと写真展【奥州】
奥州市江刺愛宕の元県立学校教諭、達下才子さん(68)と県立黒沢尻北高校の教え子たちの作品を集めた写真展が、9日まで同市衣川古戸の衣川地区センターで開かれている。各種コンテストで入賞した達下さんの作品や、同校写真部の生徒らの作品合わせて55点を展示。日常のほのぼのとした場面を捉えた作品などが来場者の感心を誘っている。
衣川地区振興会の主催で、題名は「命と絆の物語『達下先生と教え子たちの写真展』~心温まる写真の数々をお楽しみください」。全国や地方の新聞社主催のコンテストなどで入賞している達下さんの作品に関心を持った同振興会関係者が個展の開催を依頼。達下さんは個展をすべて断ってきたが、同振興会から再度、「生徒の作品も一緒に展示してほしい」との打診を受けて展示を決めた。
達下さんは、30年前に重度の自閉症だった長男とコミュニケーションを取るためにコンパクトカメラで写真を撮り始めた。病気で長男を亡くし、写真を撮る目的を失いかけたが、黒沢尻北高の写真部の顧問になったことを契機に本格的に写真を撮り始めた。以後コンテストに毎年挑戦している。
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momottoメモ
入場無料。開催時間は午前9時~午後4時30分。問い合わせは同センター=0197(52)3426=まで。