縄文グッズで魅力発信 土偶デザイン 布製品やバッジ 野焼祭から販売・藤沢【一関】
一関市が市民らの協力で準備してきた同市藤沢町オリジナルの「ふじさわ縄文グッズ」が完成した。地元出土の縄文土器や特産品をデザインに盛り込んだ。10、11の両日に同町で開かれる「縄文の炎・藤沢野焼祭(のやきまつり)2024」(実行委主催)を皮切りに販売し、子どもたちをはじめ幅広い層に藤沢の魅力を発信し、祭りを盛り上げる。
同祭は1976年に始まり、手作りの粘土作品を野焼き窯で焼き上げる。出品数が減少気味の近年の状況を受け、市立藤沢図書館は2022年度から振興企画を開催。この一環で6月に開いたワークショップ(WS)で一般参加者とアイデアを出し合い、グッズ開発を進めてきた。市の今年度地域おこし事業(元気な地域づくり事業分)を活用。県内のご当地商品を数多く手掛けてきた田舎labo(花巻市湯口)が案をまとめ、デザインを手掛けて製造した。
グッズは13種類。町内出土の岩偶、遮光器土偶などをかわいらしいイラストに描いた布製品や、質感をリアルに表現した「田舎バッヂ」などが目を引く。土器の作り方が書かれた手拭い、リンゴやバイクのヘルメットなどの特産品を土器と共に絵柄にしたマスキングテープもある。WSで参加者が挙げた名物や方言などの藤沢らしさを商品展開に生かしている。
同祭会場では、対面販売のほか、ミニ巾着やバッジなど一部はカプセル自動販売機「ふんつぁ(藤沢)カプセル」で取り扱う。
千葉均実行委員長(72)は「魅力あるグッズで子どもら若い世代に野焼祭に興味を持ってもらい、ゆくゆくは担い手になってほしい。100年続く祭りにしたい」と話し、期待を寄せる。
価格は軍手(2サイズ)の300円から手拭いの1600円まで。ふんつぁカプセルは1回500円。