縄文の炎 赤々 一関・藤沢野焼祭
縄文人に思いをはせる「縄文の炎・藤沢野焼祭(のやきまつり)2024」(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は10日、一関市藤沢町の藤沢運動広場「特設縄文村」で開幕した。初日は全国から集まった粘土作品700点以上を野焼き窯で焼成。最終日の11日は窯出しを経て作品審査が行われ、最高賞の塩野半十郎大賞をはじめ各賞が決まる。
同祭は縄文時代の野焼きを再現しようと、考古学研究者塩野半十郎の指導で1976年に始まり47回目。
初日は日中に作品が続々と会場に持ち込まれ、夕方から開会行事と火入れの儀が行われた。縄文人に扮(ふん)した藤沢中学校の生徒が昔ながらのまいぎり式で起こした火をたいまつに移し、千葉均実行委員長と大会長の佐藤善仁市長が祭りの象徴の巨大なたき火「縄文の炎」に点火。9基の野焼き窯に次々と火が分けられた。
会場では町内団体によるステージイベントが繰り広げられ、縄文食堂や縄文テント村もにぎわった。祭りに合わせて作られた「ふじさわ縄文グッズ」の販売も人気を集めた。
高校生部門の「熱陶甲子園」に出品し、会場ではボランティアとして協力した菅野佑月さん(大東2年)は「藤沢出身だが焼成に関わるのは初めて。大変だが、地元に貢献できたと思う。無事作品が焼き上がってほしい」と話していた。
11日は午前9時から作品審査、同11時から表彰式が行われる。