奥州・金ケ崎

カメラ設置、動向調査へ 金ケ崎町 クマ目撃 前年比約3倍

 金ケ崎町は、市街地でクマの出没が相次ぐ事態を重くみて、ツキノワグマ動向調査に乗りだす。仙台市を拠点とする合同会社東北野生動物保護管理センターと既に委託契約を交わし、近く町内の河川敷に自動撮影カメラを設置するなどして調査を開始。調査で得られたデータの解析などにより、12月下旬を期限に被害対策の提案を受ける。

 2024年度に町が把握した町内でのクマの目撃例(18日現在)は81件(前年度比53件増)で、前年度同期の約3倍。目撃が相次ぐ市街地での捕獲などには厳しい制約があり、対応に手をこまねいているのが実情で、情報を把握し次第、関係機関・団体と連携して現場付近で警戒パトロールを実施し、住民に注意喚起するにとどまっている。

 このような事態を重くみて、町では一般会計補正予算で動向調査委託料を確保。委託契約を交わし、クマが市街地への移動に使っているとみられる北上川や宿内川、渋川などの河川敷5カ所に自動撮影カメラを設置する方針だ。設置は河川管理者である国や県の許可が下り次第行い、2カ月にわたってデータを収集する。

地域の記事をもっと読む

奥州・金ケ崎
2025年5月8日付
奥州・金ケ崎
2025年5月8日付
奥州・金ケ崎
2025年5月8日付
奥州・金ケ崎
2025年5月8日付