北上・西和賀

事業承継 支援力アップ 合同研修スタート【北上】

小田島さん(奥右)の講話を聴いた合同研修

 北上信用金庫と北上商工会議所などは、事業承継支援力を高めようと合同研修を始めた。11月まで5回にわたり、関係機関の若手、中堅職員が座学やグループワークを通じて事業承継の支援手法を学ぶ。

 2023年度に続くステップアップ研修として、「失敗しない事業承継のポイント」をテーマに実施。同信金と同商議所をはじめ、西和賀商工会、日本政策金融公庫盛岡支店国民生活事業、北上市、西和賀町から若手、中堅職員33人が参加している。

 今月19日に同市青柳町の北上商工会館で行われた第1回研修には関係機関の職員に加え、中小事業者から10人ほどが参加。中小企業基盤整備機構東北本部中小企業アドバイザーの小田島隆久さんが「岩手の場合、後継者がおらず黒字廃業も多い。一方で従業員、第三者への親族外承継が急速に伸びている」と説明した。

 事業承継を円滑に進める上で「後継者が承継後、十分な経営能力を発揮できる体制づくりが必要で、5年から10年かかるケースもある。後継候補は早めに選んでコミュニケーションを取り、自社の強みを経営者、後継者の両者で確認し磨き上げることが大事だ」と強調。事業者に対しては、信金や商議所など各機関への早めの相談を呼び掛けた。

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