岩手山が膨張 火山活動高まっている可能性 仙台管区気象台
仙台管区気象台は21日、岩手山で山体の膨張を示す地殻変動が観測され、火山活動が高まっている可能性があるとして、臨時の「火山の状況に関する解説情報」を発表した。
同気象台によると、同山では今年2月ごろから山体の膨張を示す地殻変動を観測されており、その変動量は火山活動が活発化した1998年と同規模になっている。
これを受けて県は同日、有識者で構成する火山活動に関する検討会を県庁で一部非公開で開き、観測データに基づいて同山の活動状況について検討した。終了後、取材に応じた座長の齋藤徳美岩手大名誉教授は大地獄谷で水蒸気噴火が突発的に起こる可能性もあり、「警戒レベルが上がれば入山規制の措置を取る必要も出てくる」と述べた。
今後、県と関係市町などで構成する「岩手山火山防災協議会」で、登山者への注意喚起方法などを協議する予定。
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