花巻

基本設計概要を公表 花巻駅東西自由通路・駅橋上化 施設面積など見直し

東西自由通路・駅舎イメージ図((上)東口外観図(下)西口鳥瞰図)

 花巻市は、JR花巻駅東西自由通路(駅橋上化)整備にかかる基本設計が完了し、イメージ図や平面図、概算事業費などを公表した。橋上駅舎と東西口を結ぶ自由通路等で構成。建設物価等の高騰で工事費が増加することから、工事費縮減に向け基礎の施工方法や駅施設面積などを見直した。24日から開催中の説明会で市民に基本計画の概要を説明している。

 基本設計によると、東西口ともに1階にエントランス、公衆トイレ、エレベーターを設け、東口は折り返し階段、西口は直線階段で2階の東西自由通路にアクセスする。いずれも階段脇には上り専用エスカレーターを併設する。

 駅施設は有効幅4メートルで長さ約55メートルの自由通路の中央部分に改札口、隣接する改札外に待合室を配置。東口1、2階に駅事務室、1階に店舗を設けるほか、改札内にも階段のほかエレベーター、バリアフリートイレを設ける。自由通路と公衆トイレは市、駅施設と駅事務室、店舗はJR東日本が管理する。

 外観は宮沢賢治の私塾「羅須地人協会」をモチーフとした片流れ屋根をメインに、内観は木材の棚や壁を中心とした壁面、高窓と膜天井により自然光を取り入れたぬくもりを感じるデザインとし、東西口で統一した空間を創出。要望が多かった時計については、東口に設置することで見直した。

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