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あすから秋の農作業安全月間 県など注意喚起【岩手】

 農繁期を迎え、県による秋の農作業安全月間(9月15日~11月15日)が15日にスタートする。県がまとめた農作業による事故発生状況によると、2023年までの過去5年間に45件の死亡事故が発生。うち秋の月間中にあった7件すべてに機械を使った作業が絡んでおり、県などは同月間中、事故への注意を強力に呼び掛ける。

 県のまとめによると、過去5年間の秋の月間中に発生した死亡事故の内訳は、乗用型トラクターが絡む事故が2件、コンバインからの転落や運搬車の下敷きになるなどのその他が5件の計7件で、すべてが機械作業が絡む事故となっている。発生場所は圃場(ほじょう)が3件、道路が2件。性別は男性のみ。発生時間帯は午前9時~午後3時の日中に集中している。

 県と県農作業安全対策協議会は今年度、「ひと休み 急がば回れ 農作業 ゆとり忘れず 安全管理」をスローガンに掲げ、集中的な広報活動を展開。▽農作業安全・事故防止に対する意識啓発▽安全フレームの装着や農業機械の始業前点検の実施、シートベルトの着用など基本動作の励行▽作業機付きトラクターの公道走行にかかる安全の確認指導▽野焼きを行う際の天候等の確認▽熱中症対策▽農作業環境の改善―などを呼び掛ける。

 県農産園芸課の吉田正博水田農業課長は「日没が早くなり事故が発生する危険度も高まるので安全に注意して作業に当たってほしい」と注意を促している。

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