豪華山車 城下町彩る 盛岡秋まつり開幕
城下町・盛岡市に秋の訪れを告げる伝統の盛岡秋まつりは14日、開幕した。豪華絢爛(けんらん)な山車8台が市街地を練り歩き、見物客を楽しませている。16日までの期間中、市内には威勢のいい掛け声と祭りばやしが響き渡る。
今年は地域や消防団などで組織した8団体が歴史上の人物や歌舞伎の場面などを題材に山車を製作。初日は曇天の中、盛岡八幡宮の通り約500メートルを練り歩く「八幡下りパレード」が行われた。
8台の山車が次々と通りに登場。笛や太鼓の音とともに子どもらの「ヤーレ、ヤーレ」の掛け声が響きわたり、沿道で待ち構えた見物客らはスマートフォンで写真や動画を撮影するなどして楽しんでいた。
15日は午後6時からすべての山車が同市大通を運行する「大絵巻パレード」、16日は同八幡宮で流鏑馬(やぶさめ)などが行われる。
盛岡秋まつりは1709(宝永6)年、盛岡藩の町づくり完成を祝って始まったとされる盛岡八幡宮の例大祭。山車行事は県の無形民俗文化財に指定されている。