東日本でも堂々と 一関一高吹奏楽研究部 来月13日の大会向け練習
県立一関一高(三浦立校長、生徒559人)の吹奏楽研究部は、10月13日に水戸市で開かれる第24回東日本学校吹奏楽大会高校部門(東北吹奏楽連盟など主催)に東北代表として出場する。30人以下の小編成を対象とした大会で同校としては初、県勢としては16年ぶりの出場となる。部員は目標としてきた大舞台で集大成の演奏を披露しようと練習に励んでいる。
同部は今月7日の第67回東北吹奏楽コンクール高校小編成の部で金賞を受賞し、東日本学校吹奏楽大会に推薦される3校に選ばれた。過去に本県から同大会に出場した高校は岩手、大槌、遠野で、一関一が4校目。
部員は1~3年生35人で同大会には30人が出場する。同コンクールで自由曲に選び、同大会でも演奏する「生命のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」は、新型コロナウイルス禍で思い通りにできない苦しさや葛藤とともに、安らぎや生命力も表現する作品。顧問の藤原裕子教諭が「メッセージ性のある方が気持ちを込めやすい」と考えて最終的に3年生が決定し、1月から練習を重ねてきた。
部員は平日2時間、休日3時間の部活動に集中して取り組む。藤原教諭による指導の下、音符で表されていない音楽についても互いに話し合い、作曲者片岡寛晶さんを迎えて助言を受けるなどして曲への解釈を深めてきた。
佐藤柚花部長(3年)は「オン、オフの切り替えがうまいことが一関一高吹研の強み。3年生は7人と少ないが、1、2年生がしっかりしていて先輩も後輩も関係なく高め合ってきた」という。東日本大会に向けては「良い賞も取りたいが、高校最後にふさわしく楽しんで思い出に残る演奏をしたい」と抱負を語る。
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