大船渡線と私 開業100周年プレ企画
大勢の親たちに見送られて乗り込んだ列車。仲間たちと社会人として旅立った時。あれから何人が故郷へ帰ったのか。
お盆に帰ってきた時、夜、降りる駅にもうすぐ着くというところで眠ってしまい、あっと思った時には次の駅へ向かって動き出していた。次の駅で降りて折り返しの列車を待った。駅前では何台もタクシーが客待ちをしていたが、それは一ノ関駅からの帰省客待ち。幸い1台が乗せてくれた。
この盆に上京した時も、あっちで同じく寝過ごした。
当時、帰省客でにぎわった駅も、時代の流れか無人駅となり、むなしさだけが残る。
息子が上京する時、駅員さんがいたが、ホームから見送ったのは私一人だった。
以来、駅に行ったのはホールでの催事のみ。私もローカルになった。
(一関市大東町・ヤドカリさん)
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企画/一関市観光協会、岩手日日新聞社