大船渡線と私 開業100周年プレ企画
かなり前のことですが、鉄道ファンの雑誌で「急行が急行を追い越す」という珍事が紹介されました。その舞台となったのが一ノ関駅であり、大船渡線でした。当時高校生だった私は、すぐにその珍事を理解することができました。よく利用していたからです。
その頃、大船渡線には急行が走っていました。大船渡線は一ノ関までなのですが、この急行は仙台まで直通運転していました。その時に珍事が起きるのです。
この急行は一ノ関駅で少し長く停車し、盛岡から来る急行に追い越されます。先に行けばいいのにと思うのですが、こちらは気動車なのでスピードが違うのでしょうか。電車の急行に道を譲ります。
私は追い越される急行をよく利用していました。速い方に乗り換える人もいて、空いているからです。仙台に着くのは20分と違わなかったと思います。
この急行は「むろね」といいました。
(一関市字南豊隆・瀬川修さん)
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企画/一関市観光協会、岩手日日新聞社