地場食材 彩りこだわり 花巻温泉佳松園・花形さん 創作料理で文科大臣賞
花巻温泉佳松園料理長の花形幹士さん(43)は、創作料理の腕前を競う第41回日本料理全国大会の自由出展部門で文部科学大臣賞に輝いた。初出展ながら上位5点の大臣賞を射止め、「良い結果を頂けたのは周りの人のおかげ。協力、サポートに感謝している」と栄誉をかみしめる。
日本全職業調理士協会が主催する同大会は、伝統ある日本料理技術の伝承・発展、調理師の資質・技能向上を図り、国民の健康で豊かな食生活に資することを目的としている。「自由出展」「郷土料理」「技能コンクール」の3部門があり、縦90センチ、横120センチの枠内で盛り付けし、美しさや技を競う自由出展部門には38人がエントリーした。
花形さんの「中秋の名月に一献」は、季節感にあふれた雰囲気が特徴的な14品で、二子さといもや前沢牛、白金豚、子持ち鮎、三陸産あわびなど地場産食材をふんだんに使用。器選び、献立には時間をかけ、中でも食材を自然の風景に見立てた色鮮やかな盛り込みは、重箱に詰めたような空間バランスを意識するなど、審査員の目に留まるよう工夫を凝らしたという。
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