家庭血圧測定 大切さ共有 講演やパネル討議 花巻・大迫
「大迫の健康なまちづくりを考える集い」(東北血圧管理協会主催)は17日、花巻市大迫町の大迫交流活性化センターで開かれた。市民ら約100人が講演やパネルディスカッションを通じ、家庭血圧測定事業や今後の健康管理の在り方について認識を共有した。
旧大迫町では1986年、健康課題だった心血管疾患の最大の原因となる高血圧への対策として、地域住民が家庭で日常的に血圧を測定する健康づくりフロンティア事業が始まった。
講演した同協会前代表理事の今井潤東北大名誉教授は、自らが初代研究者として携わった家庭血圧測定事業や実際の診療への応用、家庭血圧測定を用いた遠隔健康管理システムについて語り、「当時の大迫は脳卒中の多い地域だったが、事業により健康意識が高まり、予防された。男性の脳卒中発症率が大幅に減少した」などと成果を示した。
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