遺骨収集通し非戦訴え 都鳥兄弟 新作映画完成 鈴木さん(静岡・熱海)の活動追う 北上・来月21日上映
北上市在住の双子で映画プロデューサーの都鳥拓也さん(42)と伸也さん(42)兄弟の最新作「『時の伝え人』鈴木基之 生きたくても生きられなかった いのちの写真パネル展」が完成した。20年以上、静岡県や東海地方を中心に戦没者遺骨収集の写真パネル展を続けてきた鈴木さん(87)=同県熱海市=にスポットを当て、戦争のない世界へ何が必要かを問うドキュメンタリー映画。12月21日に北上市のさくらホールfeat.ツガワで上映する。
鈴木さんは2001年から、写真パネル展を開催。父親を太平洋戦争で亡くした遺族として、海外の戦地に置き去りにされている遺骨の「無言の叫び」を伝えようと活動している。
都鳥兄弟は戦争に関する数々のドキュメンタリー映画の制作実績があり、鈴木さんの知人女性からの紹介で22年から、映画学校時代の後輩と3人で撮影を開始。鈴木さんのほか遺骨収集に携わった関係者、遺族ら関東、東海、中部地方の十数人に取材し、2年がかりで完成にこぎ着けた。
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momottoメモ
当日は午前10時30分、午後2時の2回上映する。上映時間は1時間22分。一般は前売り1000円、当日1200円、小中学生は前売り、当日ともに500円。チケットは同ホール、江釣子ショッピングセンターパルで扱っている。上映後、鈴木さんと伸也さんのアフタートークがある。