一関・平泉

大船渡線と私 開業100周年プレ企画

 大船渡線ですぐ思い浮かぶのは、私が小学校低学年の夏休み中の出来事です。

 近所の仲間とわが家の境内で遊び中、「海を見たことがない」「海で泳いだことがない」と話題になりました。それを小耳に挟んだ父が、自分のめいが陸前高田の広田に住んでいたので、近所の子どもたちを急きょそこへ連れて行くことになりました。総勢12名と記憶しています。

 冗談好きな父は、最寄りの陸中門崎駅の切符売り場で「全部私の子どもです。運賃をまけて(安くして)ください」と言ったとか(笑)。当時、門崎から広田まで運賃と時間はどれくらいかかったでしょうか?

 朝早く家を出て大船渡線に乗車し、海を見て、海水浴をして、日帰りで家に戻りました。私も遊び仲間たちも「海は広いっけー」「波つうものがあるっけー」と目を丸くして家族に報告しました。

 それからおよそ7年後、今度は通学のために大船渡線を陸中門崎駅から一ノ関駅まで(約30分)往復で利用しました。

(盛岡市浅岸・橋本勝子さん)


 大船渡線にまつわる皆さんのエピソードを文章(400字以内)や写真、絵手紙、イラストなどでお寄せください。応募は掲載のQRコードから。郵送でも受け付けます。

企画/一関市観光協会、岩手日日新聞社

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