大船渡線と私 開業100周年プレ企画
54年前、私が高校3年生の時です。母校の一関二高野球部が春の県大会で3回戦に進み、試合会場は大船渡でした。その日は平日だったので学校側は、応援に行くのは応援団とブラスバンドのみと決定。しかし、1、2回戦の勝利の余韻が胸に残ったままの私たちは3年生の有志を募り、100人くらいで応援に行くことを決めました。
当日、そのことが学校側に漏れて先生たちが一ノ関駅まで止めに来るという情報があり、ハラハラドキドキしながらみんなで大船渡線の列車に乗り込みました。試合は負けましたが、初めて授業をボイコットしたスリルと、学友と一致団結できたことで高校最後の応援は大変盛り上がり、満足のいくものでした。
翌日、応援参加者は放課後図書室に集められ、注意されました。それでも私たちは、応援に参加したことの正当性を訴えたのでした。
(東京都文京区・及川綾子さん)
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企画/一関市観光協会、岩手日日新聞社