公衆衛生最前線に迫る 大東・市民俗資料館企画展 学校資料など紹介【一関】
一関市民俗資料館(佐藤信彦館長)は、2024年度第2回企画展「公衆ノ生ヲ衛ル―疫病と学校衛生―」を同市大東町渋民の同館で開いている。学びの場であると共に公衆衛生の最前線でもあった学校に残された資料などを基に疫病(感染症)と人々の暮らしについて紹介している。3月9日まで。
日本では、明治の頃に西洋から公衆衛生の考えが持ち込まれ、中でも疫病の予防が大きな課題となっていた。同館は今年度から市内の学校に残された資料の調査を進めており、今回の企画展では調査の中で見いだした旧薄衣尋常高等小学校(川崎町)、旧高倉小学校(花泉町)、旧摺沢尋常高等小学校(大東町)の資料から公衆衛生の取り組みをたどっている。
「公衆衛生と疫病」「公衆衛生と学校」「学校資料に見る疫病~赤痢・インフルエンザ・腸チフス」「疫病と広報物」の四つのコーナーに分け、市教委や小学校、図書館、個人から借り受けた学校日誌や標本、薬箱などの資料35件41点を展示。資料解説や当時の様子の説明を添えている。
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momottoメモ
開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜休館(祝日の場合はその翌日)。入館無料。
問い合わせは同館=0191(75)2020=へ。