一関・平泉

清めの炎に息災祈願 各地でどんと祭【一関】

参拝者が持参した正月飾りや古札などをたき上げたどんと祭=一関市字釣山・一関八幡神社

 15日の県南地方は冬型の気圧配置が強まった影響で曇りや雪となった。最高気温は一関で1・6度、江刺で1・2度、花巻で1・1度、北上で0・5度(いずれも盛岡地方気象台調べ)を観測。多くの寺社で正月飾りや古札などをたき上げ無病息災を願う小正月の伝統行事「どんと祭」が行われた。

 一関市字釣山の一関八幡神社(小野寺康宮司)では社殿前に祭場を設け、同神社奉賛会員や地域住民ら約80人が参列してどんと祭の神事が行われた。小野寺宮司が積み上げられたしめ縄や破魔矢、門松の前でおはらいした後、祭壇から分火した忌み火をともすと、雪景色の境内に御神火が赤々と立ち上がった。

 あいさつで小野寺宮司は「どんと祭は、元日にお迎えしていた歳神さまをお送りし、お札やお守りに感謝する行事。おたき上げの炎に当たり、今年一年ますます健康となるようご祈念申し上げる」と語り、参列者は家族の健康や平穏などを願い静かに手を合わせた。

 同気象台によると、16日の県内は冬型の気圧配置が次第に緩んで曇りや晴れとなるが、夜は低気圧や前線の影響で雪の降る所が多くなる見込み。

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