一関・平泉

製紙機で220万枚節約 5年リース満了し撤去 リサイクル意識向上 一関市

5年間の稼働で紙220万枚の節約につながったペーパーラボ=2019年11月、一関市役所本庁

 一関市は、使用済み用紙を原料に再生紙を製造できる乾式オフィス製紙機「ペーパーラボ」の導入実績をまとめた。2019年11月から24年10月までの5年間で製造した再生紙の枚数はA4判換算で約220万枚に上り、森林資源や水資源の節約、二酸化炭素(CO2)排出量削減につながったほか、「市民の環境学習や職員らのリサイクル意識の向上にも役割を果たした」(市生活環境課)という。ペーパーラボは、業務のデジタル化に応じて紙使用量が減り導入効果発揮が難しくなったため、契約期間満了に合わせて撤去された。

 セイコーエプソンが世界で初めて開発した小型製紙機のペーパーラボは、紙を細かい繊維に分解することで記載情報を完全に抹消できるほか、水を使わずに新しい紙を作れることから、紙の購入量削減や水の節約といった環境負荷の低減につながる特徴がある。

 市では他自治体の導入事例を参考に県内自治体で初めて導入を決定。資源・エネルギー回収型まちづくり推進の取り組みとして市民のリサイクル意識向上に生かそうと、市役所本庁1階の市民の室(へや)に設置し、子どもたちの環境学習にも活用した。

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