10校に過去最多47人 「いわて留学」志願 来年度県立高入試
県教委は、2025年度の県立高入試で県外から入学者を受け入れる「いわて留学」について、10校に過去最多の47人から出願があったと発表した。県外生が準備期間を確保できるよう受験日を早めたこと、各校が魅力や特色を積極的に発信したことで志願者増につながったとみられる。
過去最多の15校が募集し、定員は106人。このうち沼宮内4人(募集定員8人)、葛巻10人(同15人)、大迫2人(同7人)、遠野11人(同6人)、西和賀5人(同8人)、住田2人(同4人)、大槌7人(同8人)、宮古水産3人(同8人)、種市2人(同4人)、伊保内1人(同2人)が志願し、志願倍率は0・44倍となった。
県教委によると、県外からの留学受け入れが本格化して以降、志願者数は15、16年度が3校5人、17、18年度が3校4人、19年度が4校9人、20年度が9校19人、21年度が11校19人、22年度が14校31人、23年度が14校25人、24年度が13校32人で、近年は増加傾向にある。
志願者増について県教委は、県外中学生が高校生活へ円滑に移行できる準備期間を確保するため受験日を従来の3月から1月28日に早めたことや、各校が投稿サイト「note」を通じて地域と連携した探求活動、郷土芸能やボランティア活動など特色ある取り組みを県内外に積極的に発信した効果が大きいとみている。
いわて留学の合格通知書は2月4日までに送付される。同日公表される合格者数を除いた数が一般入試の定員となり、1次募集の出願は同5日から12日まで受け付ける。