熱気あふれる大群舞 北上市内鬼剣舞 冬のみちのく芸能まつり 石見神楽(島根)特別出演
「鬼よ燃えろ!冬のみちのく芸能まつりPart15」(北上市民俗芸能協会主催)は26日、同市のさくらホールfeat.ツガワで開かれた。地元の芸能団体をはじめ県内外から22団体、約320人が出演。多彩な演目を披露し、継承への心意気を示した。
4部構成で、第1部は市内の芸能団体が出演。鬼柳鹿島太鼓の威勢のいい演奏でオープニングを飾り、台笠、道地ひな子剣舞、口内・岩崎新田鬼剣舞が堂々とした演舞を見せた。
休止状態から2023年に活動を再開した山根山伏神楽は、8人で出演。踊り手の老林優希さん(29)は「復活後初の大きな舞台で緊張したがまずまずの出来で、有意義だった。夏の北上・みちのく芸能まつりに向けしっかり練習し、演目を増やしたい」と意気込んだ。
第2部には次代を担う高校生が舞台に立ち、専大北上郷土芸能部の1年生5人は三味線と太鼓で岩手の民謡を演奏するとともに、華やかな踊りを披露し、佐々木心菜部長は「手拍子がありがたく、うれしかった」と語った。花巻農鹿踊(ししおどり)部、北上翔南鬼剣舞部も演舞を繰り広げた。
第3部では地元の和賀大乗神楽、黒森神楽(宮古市)に続き、日本遺産の石見(いわみ)神楽(島根県)が特別出演。豪華絢爛(けんらん)な衣装で大蛇と迫力の格闘を演じ、来場者を神話の世界へいざなった。
第4部は北上市内の鬼剣舞団体が多様な演目で魅了し、ステージにそろった舞い手たちによる圧巻の大群舞で締めくくった。
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