花巻

品質、味にこだわり 純米酒「河東誉」 きょうから限定発売 東和・猿舘酒店【花巻】

河東誉のしぼりたて純米酒を手にする猿舘店主(左)と薄衣さん

 花巻市東和町土沢の猿舘酒店(猿舘祐子店主)は、2024年産ひとめぼれを使った日本酒「河東誉(かとうのほまれ)」のしぼりたて純米酒を29日から限定発売する。幻の酒を復活、商品化して3年目を迎え、猿舘店主(66)は「東和が誇る地酒として、より定着してもらいたい」と願う。

 同店は1935(昭和10)年に造り酒屋として創業。戦後に酒造りを廃業し酒販店となったが、40年代まで販売されていたという河東誉を復活させるプロジェクトを2022年にスタートし、翌年商品化した。同町土沢の佐藤製菓(佐藤功崇代表)では同酒を使ったスイーツを開発、販売している。

 河東誉は酒米ではなく減農薬栽培のひとめぼれを原料とし、プロジェクトに賛同する同町の薄衣忠孝さん(72)の圃場(ほじょう)で収穫した米を使用。加工は酒蔵わしの尾(八幡平市)が協力している。アルコール度数17度、精米歩合60%。

momottoメモ

価格(税込み)と販売本数は、1・8リットルが3630円で120本、720ミリリットルが2200円で240本、300ミリリットルが935円で72本。同店と同町安俵の道の駅とうわで購入できる。火入れをした純米酒は4月に発売予定。

問い合わせは同店=0198(42)2422=へ。

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