「僕らの文鎮」卒業記念に 奥州訪ね鋳造見学 大原小6年生【一関】
地元でかつて盛んだったたたら製鉄の体験学習に取り組んでいる一関市大東町の市立大原小学校(佐藤啓校長、児童86人)の6年生は3日、奥州市水沢羽田町の市鋳物技術交流センターを訪問した。2024年9月に自分たちが炉から取り出した「鉧(けら)」を職人が鋳造し、文鎮に加工する作業を見学した。文鎮は後日仕上げを行い、3月の卒業式で卒業記念品として児童一人一人の手に渡る。
6年生14人と引率の教職員、体験学習に協力している「ホッパの会」の菊池文悦会長、勝部欣一事務局長らが同センターを訪問。同市水沢羽田町の及源鋳造(及川久仁子代表取締役)の職人がセンターの設備を使って作業を行い、児童が砂鉄から作った鉧に銑鉄などを加え、電気炉に入れて約1500度の温度で溶かし、鋳型に流し込んだ。
児童は真っ赤に熱せられ、どろどろになった鉄や、鋳型の中で冷えながら固まる文鎮を興味深そうに見学。説明を受けたことや気付いた点をメモしていた。
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