サケ稚魚すくすく 狐禅寺市民セ 放流まで飼育【一関】
一関市狐禅寺の住民有志で組織するKMYプロジェクト実行委員会は、3月下旬から4月上旬にかけて狐禅寺地区内を流れる滝沢川で放流するサケの稚魚400匹を狐禅寺市民センターで飼育しており、日々成長する姿をセンター職員が見守っている。
実行委が2019年から自然環境保護への意識づくりと、地域への愛着の醸成などを狙いに取り組んでいる活動。今季は1月7日に市内の砂鉄川鮭鱒(さけます)増殖協会から卵を受け取って、同センター正面玄関に設置した水槽で成長を見守り、同月中旬にふ化を確認した。
現在体長3センチほどで、稚魚の腹にはさいのうと呼ばれる栄養が詰まった袋が付いた状態。多くは水槽の底で静かに過ごしているが、一部には泳ぎ回る姿も見られる。
稚魚は同センター開館時であれば誰でも見ることができる。放流には地元住民にも参加してもらう予定で、同センターでは「子どもたちには放流も通じて古里の思い出にしてほしい」としている。