母屋のかや ふき替え完了 伝建群 土合丁・旧大沼家侍住宅【金ケ崎】
金ケ崎町西根の国選定城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)にある町指定有形文化財「土合丁・旧大沼家侍住宅」の母屋改修工事が完了。四方に傾斜する寄せ棟造りの屋根は雪化粧し、日当たりの南側の傾斜だけが解けて、ふき替え後の真新しいかやを見せている。
同住宅の屋根は町産の山がや「南部茅(かや)」を使用。伝建群の保存物件の中でも貴重なかやぶき屋根の住宅の一つとなっている。改修工事は、この屋根のふき替えをメインに文化庁の国宝重要文化財等保存・活用事業費補助金を活用して実施した。
中級武士だった大沼氏が1817(文化14)年に足軽の住宅を拝領したと記録に残り、母屋は食い違い4間取り。建築年代は18世紀初期から中期ごろと推定され、2011年に復元工事を終えて一般公開されている。