裸男 厳寒駆け 一関・大東大原水かけ祭り
一関市を代表する冬の祭り「一関市・大東大原水かけ祭り」(保存会主催)は11日、同市大東町大原地内で開かれた。新型コロナウイルス禍を乗り越えた「天下の奇祭」は近年まれに見る大荒れの天気となったが、県内外から参加した179人の裸男たちは全身に清め水を浴びながら通りを駆け抜け、家内安全や無病息災などに願いを込めた。
同祭りは明暦の大火(1657年)に由来し、今年で367年目となった。
呼び物の水掛けは午後3時に開始。白木綿の腹巻きにわらじ姿の裸男は八幡神社で祈祷(きとう)を済ませ、大原商店街東端に架かる中島橋付近に集合。「旗切り」と呼ばれる出発の合図で一斉に走りだし、おけを手に待ち構える見物客が掛ける水を浴びながら宿場町の面影が残る長さ約500メートルの通りを5回に分けて走った。
1万3600人(主催者発表)の見物客は、沿道から容赦なく掛けられる水の冷たさに耐えて駆ける裸男をスマートフォンで撮影したり知人に声援を送ったりして厳寒の祭りを満喫した。
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