一関・平泉

空き店舗改修 本格化 学生らが床張り 一ノ関駅前 交流拠点「BAKKE」

JR一ノ関駅前の空き店舗で、床張りの作業に当たる生徒ら。交流拠点として改修し、4月オープンを目指す

 一関市地域おこし協力隊員で空き家プロデューサーの松尾美沙樹さんが中心となった「いちのせき学生空き家活用プロジェクト」は、交流拠点として活用するJR一ノ関駅前の空き店舗の改修作業に着手した。市内外の学生らと一緒にまちづくりを推進する企画で、自分たちで床張りや壁の塗装をするなど作業を進め、4月のオープンを目指す。

 同プロジェクトは「駅前エリアを元気にすることが住みたいまち、来たいまちにつながる」と考えた松尾さんが、首都圏の大学生や市内の高校生、学生を含めてプロジェクトチームを編成。同市新大町の空き店舗を借り受けて、誰でも利用できる交流拠点づくりを目指している。

 2024年10月に開かれた活用策を考えるワークショップ(WS)で空き店舗内の配置や間取り、拠点の名称を含めて協議。同年11月の発表会で、「フキノトウのようにまちづくりの一番初めの芽になってほしい」との願いを込めて名称を「BAKKE(ばっけ)」と決めた。

 その後、実際の設計に入り、今月から改修作業が本格化。8、9日には早稲田大や中央大、修紅短大の学生と一関修紅高の生徒が参加して改修作業に取り組んだ。小上がり部分は畳敷きからフローリングに変えるため、学生らは施工業者の手ほどきを受けながら床張りに挑戦し、慎重にねじを打ち込むなどした。また、土間部分の壁を白く塗り、木材を加工して椅子も作った。

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