一関・平泉

絵図世界ひもとく発見 出土の鉄磬で研究報告 骨寺村荘園遺跡村落調査【一関】

文化財研究者ら4人が骨寺村荘園遺跡に関係する調査研究成果を発表した報告会

 一関市博物館主催の骨寺村荘園遺跡村落調査研究報告会は16日、同市厳美町の同博物館で開かれ、市内外の文化財研究者ら4人が各研究成果を発表した。「駒形根神社境内出土の鉄磬(てつけい)」をテーマに研究した市教委文化財課の畠山篤雄さんは、出土した鉄磬について不明な部分は多いものの、「『陸奥国骨寺村絵図』が語る世界をひもとく重要な発見であることは間違いない」と考察を述べた。

 同報告会は本寺地区の国史跡「骨寺村荘園遺跡」の研究に対する市民の理解を深め、進展を図ろうと開催。市民や考古学ファンら約50人が来場した。

 同日は畠山さんのほか、県立大盛岡短期大学部名誉教授の誉田慶信さんが「経塚と本寺」、同博物館長の菊池勇夫さんが「近世本寺の年貢」、東北大東北アジア研究センター助教の竹原万雄さんが「近世・近代における本寺の書籍と文化」と題して発表した。

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