復興の歩み 教訓伝え 県がポスター、動画製作【岩手】
東日本大震災からの復興への継続的な支援につなげようと、県は「いわて・三陸から未来につなぐ」をテーマに、2024年度県外向け復興情報発信ポスター・動画を製作した。被災地の復興の歩みを紹介し、首都圏を中心に支援への感謝と震災の教訓を伝える。
動画は「いわて☆はまらいん特使」で陸前高田市出身の俳優村上弘明さんが三陸地域を巡る内容で「住田(邑(ゆう)サポート)」編、「大船渡(キラキラ越喜来)」編、「宮古(学生活動団体 暁)」編の3種類、ポスターはこれに復興・伝承を学べるサイクリングルート「いわて三陸しおかぜルート」編を加えた4種類を製作した。
このうち宮古編は、県立宮古高校の生徒を中心に設立された団体が、防災イベントや避難経路に関する動画の配信を実施するなど、次世代へ震災の記憶と教訓を伝える重要な役割を果たしていることを紹介している。
ポスターは県内外の88カ所で開く「県復興ポスター展」(21日~3月13日)、都営地下鉄中つり広告(3月7~20日)で掲出するほか、動画は県特設サイト「いわてとあなたが、つながるページ」や動画投稿サイト「ユーチューブ」の県公式チャンネルで公開している。
達増拓也知事は「震災前にはなかったような施設や活動など、『より良い復興』が進んでいることを県外の人にも見てもらえる内容。自然災害があって仮設住宅で暮らしている人などに希望を持って未来に進んでいけることを感じてもらいたい」と話している。