北上・西和賀

ツガワ 北上工場 増設へ 半導体製造装置 生産拡充

増設されるツガワ北上新工場のイメージ図

 精密機械製品などの製造メーカー・ツガワ(本社横浜市、資本金3500万円、駒田義和社長)は、北上市村崎野の北上工場を増設する。現工場の隣接地に新たに塗装と板金の工場と事務所棟を建設し、2026年12月の完成を予定する。半導体需要の高まりに応え、大型の溶接、塗装まで対応できる施設とし、27年の稼働を目指している。

 ツガワは本県を基幹工場と位置付け、花巻、北上、二戸の3拠点を設けている。コンピューター周辺機器など受託製品の設計、製造までの一貫生産体制で、近年売り上げを急伸させており、23年度の連結売上高は146億円を計上した。

 受託開発生産事業のうち板金加工事業では、鉄道のホームドアなど大型を中心に幅広い業界の加工、塗装を担っている。同事業は、事業承継の問題もあり、全国的に事業者が急減する見通し。一方で半導体製造装置の需要の高まりが予想されており、同社は創業時からのコアである同事業への設備投資で溶接・塗装の生産能力を倍増させ、「日本最大の精密板金加工メーカー」を目指して北上、二戸両市の工場を増設する。

 北上新工場は、自社敷地内約6000平方メートルに板金工場と塗装工場、事務所を一体的に整備。これまでは2メートル前後の精密板金加工、塗装が中心だったが、3メートルを超える大型にも十分対応できる工場とする。半導体製造装置の組み立て、完成までの一貫した生産ラインを拡充する。

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