山林火災 延焼続く 大船渡 焼失面積1800ヘクタールに
大船渡市の山林火災は、2日も延焼が続き、焼失面積は前日の約1400ヘクタールから約1800ヘクタールに広がった。市が出した17地区(1896世帯4596人)への避難指示は継続され、午後6時時点で学校の体育館などに1196人が身を寄せた。火災発生から5日目となったが、鎮火の見通しは依然立っていない。【時事】
県は2日、前日に引き続き災害対策本部員会議を県庁で開いた。延焼が拡大していることや避難者が増加していることなどの状況を踏まえ、県は防災士の資格を持つ県職員1人を3日から大船渡市に派遣し、同市災害対策本部の支援に当たることを決めた。
2日午後2時30分までの対応状況によると、空中からの消火活動は自衛隊の大型ヘリ6機と防災ヘリ7機の計13機で202回、計69万5050リットルを散水。緊急消防援助隊は450隊、1683人が出動し、延焼の食い止めに全力を挙げた。
本部長の達増拓也知事は「延焼の拡大により避難者の数が増え、長期化もあってよりきめ細かくかつ、しっかり支援をしていかなければならない。炊き出しやペットのお世話をする団体による支援も行われていると聞く。広い支援で避難所を支えいただくようにしていくべき局面だ」と県民へ協力を呼び掛けた。