北上・西和賀

AIが最適ルート設定 おでかけバス運行開始 オンデマンド交通・西和賀

AIオンデマンド交通によるおでかけバスの出発式でテープカットをする代表者たち

 西和賀町は3日、人工知能(AI)を活用したオンデマンド交通によるおでかけバスの運行を開始した。専用アプリと電話で乗車希望時間と人数を予約し、目的地などに応じてAIが最適なルートを設定する。高齢化が進む西和賀で交通の利便性向上を図り、利用者増加につなげていく。

 町のおでかけバスは、公共交通を補完する町民の足として2018年に運行を開始。

 町によると、23年度の年間利用者数は沢内地区で3103人、湯田地区が1592人となっている。

 AIを活用した予約制バスは、奥州市や久慈市などでも導入されている。町では高齢化が進み移動困難者の増加が見込まれているが、各地区から運行するバスの利用者が減少傾向にあることから、高齢者の外出促進、持続可能な運行体制の確保などを狙い導入した。

 同日にJRほっとゆだ駅前で出発式が行われ、内記和彦町長が「各駅へのアクセスも向上し、JR北上線の利用促進にもなる。バスが多くの町民や観光客に利用され、活気のあるまちづくりにつながることを期待している」とあいさつした。

momottoメモ

AIオンデマンドバスはマイクロバス2台で、定員は23人。運行は午前2便目と午後1便目で、時間はともに午前10時~11時40分、午後0時20分~2時40分。土日は運行しない。運賃は100円だが、高校生以下、75歳以上、障害者は無料。

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