一関・平泉

稽古重ね 居合道七段 及川さん(真柴)合格 全日本剣道連盟審査会【一関】

県内の女性で3人目となる居合道七段への昇段を果たした及川さん

 一関市真柴の及川美紀さん(48)=錬士=は、全日本剣道連盟の居合道審査会で七段合格を果たした。女性としては県内では3人目で、一関地方在住者としては初の快挙。合格を喜びながらも「七段として恥ずかしくないように努めていきたい」と気を引き締める。

 及川さんは高校時代におじの勧めで居合道を始め、在学中から段位の審査会にも挑戦。途中休んでいた時期もあったが、30年ほどにわたって居合道に取り組み、現在も週2回市内の道場で稽古を重ねている。

 七段は最高位の八段に次ぐ段位。及川さんは当初2023年11月の昇段試験への出場を目標に練習に励んだが、体調不良のため辞退。24年11月の試験では合格することができず、今月2日の審査会でのリベンジを誓って練習に取り組んできた。

 特に追い込み時には八段を持つ千厩愛宕剣道スポーツ少年団小野道場の小野順代表に教わりながら、めりはりのある動きなどを徹底してきた。

 京都府で行われた審査会には、全国から88人が受験。試験は12の型から当日指定された六つを一定の時間以内に披露する内容で、4人ずつのグループに分かれて行われた。

 当日は緊張もあったというが気持ちを切り替えて試験に臨んだ結果、見事合格をつかんだ。今回合格者は23人で、合格率26・1%の難関を突破した。

 居合道について及川さんは「一つのことに集中でき、年齢や性別にかかわらず取り組めて、顔なじみの方たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら自らを高めていけるのがいい」と魅力を口にする。

 小野代表は「七段に見合う実力があるので、落ちたら自分の責任だと思っていた」と語り、「いずれは八段を目指してほしいが、段位にこだわらずに、後進の指導や居合道の裾野を広げてもらいたい」と期待を寄せている。

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